【エッセイ】ペットボトルキャップ800個……


 ふぅ。今日は、これまでとまったく違う内容で、エッセイ書いていきます。

 正直なところ、小説家になろうのエッセイで投稿しようかと思ったのですが、投稿内容が内容だけに批判が多そうで、閲覧数の少ないブログにヒヨりました。

 とりあえず何を書こうとしたかと言いますと

 『ペットボトルキャップ800個……』

 に、ついて。

 聞きなれたフレーズだと思う方も多いのではないかと思います。
 私は車でラジオを聞くようになって、耳にタコができる程聞くようになりました。
 で、聞く度に眉間に皺を寄せながら思うのですよ。

 ……

 本題に入る前に、一応エッセイお決まりの定型句を並べておこう。そうしよう。
 
 はじめに、私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイであり、個人の主観で感じるまま書き綴ったモノ。純粋に『私はこう思った』というモノでしかありません。
 内容によっては言っても仕方がないことを、ただただ述べる愚痴な事もままありますので、その旨ご了承をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 ……ふぅ。
 これを記しておくと免罪符を得たような気分になって書きやすくなるのです。
 
 さて『ペットボトルキャップ800個……』

 ですが、ラジオで聞いた内容をまとめると
 “ペットボトルキャップを集めて、ポリオに苦しめられる発展途上国の子供にワクチンを届けよう!”
 という取組です。

 まぁ、調べてみると運営しているNPO自体が色々諸問題があるらしいと取り上げられているのが目につき、それも大きな問題だと思いはしますが、私が記したいのはそれよりももっと根本的な事。

 そもそも、これに協力する方は『子供の教育に良い』と、思って協力するのですよね?

 『私達が捨てるゴミでも、人を助けることができるから頑張ろう』

 とか、

 『子供でも努力次第で、人を助ける事ができるんだよ』

 とか、

 他人への思いやりの気持ちであったり、頑張って800個集めた子を褒めて努力の大切さを説く。

 ええ。その心は大変素晴らしいかと思います。

 ――ですが思うのです。

 人の行動には『目的』と『手段』があります。
 これから育つ子供に対して『手段を目的化して教える』事は、教育として良いことなのだろうか?

 きっとラジオで流れる声に感化されたりした大人が『ペットボトルキャップ800個集めよう!』と言い出し、子供達に広め、その集める理由として『800個集めたら20円になって、それがワクチンを買うお金になって人助けができるんだ』と言う。

 子供は素直に『そうか! がんばろー!』と集め出す。

 そうして集め始めると、やがて『1日1個みんなで持ってこよう』なんて決め事が出来はじめたりして、やがて組織として動き始める。

 そんな中、ある子供が20円を持ってきて差出し

 「これで、みんなペットボトル800個集めなくてもいいよね?」

 という。

 すると、その子は周りの子や大人から叱られるのではないだろうか?
 

 ……きっと叱る大人は『協調性を育てる為にやっている』なんて言い訳をするに違いない。

 だが、そもそもの話として『協調性を育てる為にやっている』のではなく『800個集めたら20円になって、それがワクチンを買うお金になって人助けができる』だったのではないか?

 そう。既に大人が目的を見失っているのだ。

 そもそもの集める理由が『人助け』だったのに、いつの間にか『協調性の教育』など、別次元の内容に、すり変わってしまっている。

 子供にしてみれば、人助けの為にペットボトルを集める労力を20円を集める労力に変え、そしてきちんと成果を上げて提出した。
 つまり、他の子達が2年以上かけて達成する事を短い時間で達成したと言える。なのに叱られる。

 協調性を育てるのであれば、本来はそれを目的とした手段を準備するべきであり、この叱る内容については、例え協調性が育ったとしても、叱られた子に芽生えた独自性や整合性、そして合理性を殺す。

 それは果たして教育と呼べるのだろうか?

 周りに影響されずに本来の目的をきちんと把握し、自力だけで最短距離での手段を見つけ実行した子供なのだから、大きく褒められこそすれ叱られるのは道理が通らない。
 実社会では間違いなく、この子のような発想で、与えられた情報の中から最適解を出す人間の方が人の上に立つようになるのだから猶更だ。

 ……ラジオで、さも教育に良さそうな雰囲気で『ペットボトルキャップ800個……』のフレーズが流れる度に私は思う。

 『善意や教育心を自分達の存在意義の為に利用すんなよ』

 と。

コメント

このブログの人気の投稿

【アルファポリス】出版申請してみた……結果

【アルファポリス】スコアについて考える

【アルファポリス】投稿インセンティブ